02.大会長挨拶

大会長挨拶

第77回日本酸化ストレス学会

大会長 李 昌一
神奈川歯科大学 社会歯科学系社会歯科学講座 災害歯科学分野 教授

 この度、第77回日本酸化ストレス学会学術集会大会長を務めさせていただくこととなりました。関東地域の酸化ストレス研究会の創成期の場でもありました神奈川歯科大学、横須賀を会場とさせていただきます。
 第77回学術集会も日本NO学会との合同学術集会なります。テーマは「人生100年時代をともに生きる~健康長寿を実現する 酸化ストレス研究の今と未来~ NO研究の波及~」とし、日本だけではなく、グローバルにおいても広く提唱されている人生100年時代の生物医学研究の鍵となる酸化ストレス、NO研究を今一度、社会的にはもちろん、次世代生物医学研究者にも発信、認知していただけるような学術集会となればと願っております。プログラムについては、現在のところ、これまで通りの特別講演、教育講演、シンポジウム、一般口演、ポスター発表を行います。また、新しい企画として「若手のための合同教育講演」、酸化ストレス・NO研究をこれから始めようとする、あるいは知りたい研究者、そしてこれからこの研究領域を担う若手世代のための入門教育講演を酸化ストレス・NO研究者の裾野を広げていくために導入します。本学術大会を通して会員の皆様が活躍する場を広げ、国民、とくに酸化ストレス・NO関連疾患の患者さまの健康長寿を延伸することで、社会が良くなる医療・明日への医療の発展とこれに関連して産学連携を進める企業の発展にも寄与するよう願っています。
 学会会場となる神奈川県横須賀市は古くから軍港として栄え、街中いたるところにその面影が色濃く残っており、軍の施設跡やアメリカ文化を取り入れた名物など、独自の文化を感じ取ることができます。学会共々楽しんでいただければ幸いであります。 
 最後になりますが、盛会となりますよう鋭意準備を進めて参りますので、是非とも会員の皆様方のご参加をお願いしますと共に、関係各位のご支援を心よりお願い申し上げます。

第23回日本NO学会

大会長 足立 健
防衛医科大学校病院 循環器内科 教授

 この度、第23回日本NO学会学術集会を担当させていただくことになりました。今回、神奈川歯科大学・李昌一先生が主催されます第77回日本酸化ストレス学会と合同学術集会を開催する運びとなりました。そこで、神奈川歯科大学と海幕・自衛隊横須賀病院のある横須賀で行う事としました。NOと酸化ストレスは切っても切れない関係にあります。また、李先生はNO学会の理事でもあり、今回共同開催ができるのは非常に有意義な事と考えております。
 NO研究は私が専門とする循環器領域の様々な分野で臨床応用されています。一方でNOの若手基礎研究者は減少しています。私はNO研究のダイナミズムを目の当たりにしてきた世代であり、これを後世に伝えていく機会が必要と考えました。今回はそういったNO・研究の歴史を若手に紹介するプログラムを組み込みました。この学術集会をきっかけにNOに新たな意義を見出す若手研究者が生まれ、基礎医学と臨床医学の融合した新たな研究課題が生まれることを期待しております。COVID-19が落ち着き、Face To Faceの学会を参加者の皆様に楽しんでいただきたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。